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原発の是非

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     地球温暖化対策のキーポイントはいかに化石燃料を燃やさないかということになります。
    つまり、地中の固体、液体、気体の炭素源すなわち石炭、石油、天然ガスやプロパンガスを燃やすことによって本来地上になかった炭素源をCO2として放出することになるため、地上の循環している炭素サイクルを乱し、CO2だけが増えていくという原理です。それを地中にもどすことは不可能に近いことで、森林を増やしたところで、それは、地上の炭素源のサイクルであって無駄な抵抗に近いのです。
     そんな観点で、現在CO2排出の大きな要因は確かに運輸によるものも、どうにかしなければなりませんが、さらに大きな要因は火力発電のために燃やされる石油であり、それをどうにかすれば、かなりのCO2削減につながるとも言われています。
     そうなると、確かに自然エネルギーは重要になるのですが、まだコスト的な課題や安定供給には不十分であると言われています。そこで、安定的に大量に電力を供給するために注目されるのが原子力発電であり、これは問題も抱えながらも、これまで電力供給の実績を作ってきました。日本の電力供給の4分の1程度を賄っていると言われています。しかし、地球温暖化対策に取り組む研究者たちは口をそろえて原子力発電のリスクを訴えています。「自然界に対して、人間に対してあまりにもリスクが大きい」と言うのです。

     私は原子力発電の仕組みがあまりわかっていなかったので、自分の目でそれを知らなければならないと思い、茨城県の東海村に行って調べてきました。行った施設は2つ東海原子力館(東海テラパーク)と核燃料サイクル開発機構 東海展示館アトムワールドです。どちらも子ども向けの説明があってかえって初心者の私にはわかりやすかったです。

    まず、原子炉と発電の仕組み。いくつかの方式が説明されていましたが、この図画一番わかりやすかったです。簡単に言うと、原子炉の中で、ウランの核分裂反応を起こし、その際発する熱で水を沸騰させ、その蒸気の力で発電機のタービンを回すというものです。

    これがテラパークの屋外に展示されていた実物のタービンです。

    ウラン鉱石は精製処理後、燃料ペレットに加工され、燃料棒に密封されて原子炉に入れられます。この小さなペレット3つで家庭の1年分の電力を供給できるそうです。火力発電の仕組みも、石油等を燃やして水を蒸気に替えてタービンを回すという仕組みは同じようです。

    使用済み燃料は処理施設に運び込まれ、硝酸を用いてウランとプルトニウムと核分裂生成物(廃棄物)に分けられ再利用されます。そして廃棄物はガラス固化して地下300m以下に埋められて処分されます。

     これら設備はどれも本当に大掛かりであると同時に複雑で、正しい扱いをしていれば安全であると主張されていますが、実際にこれまでもチェルノブイリの火災や美浜原発事故、敦賀原発のナトリウム漏れ事故、東海村での臨界事故など常に危険と隣り合わせという実情もあります。
     最近では、敦賀の「もんじゅ」が14年ぶりに運転再開というニュースが報じられていますが、根強い反対もあり、地球温暖化防止のために原発が是か非かきわめて難しい判断であると言えます。

     東海発電所は現在第二発電所が稼動しており、最初の施設は平成10年3月に運転を停止し廃止措置に入り、平成29年度までかけて解体撤去を予定しています。
     確かに効率や資源としては有効であると思われますが、あまりにも環境や人命に対し危険を孕んでいる方式であることは否めません。
     いち早い高効率な自然エネルギー開発が望まれるところです。
    のもと恵司 * 環境関連 * 01:17 * comments(0) * -

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